ハイルプラクティカーについて
Heil (ハイル)は「治す、治療する」、Praktiker (プラクティカー)は「行う人」、
ハイルプラクティカーとは「治療者」というような意味になります。
ドイツでは中世から、医学を専門に勉強した医者の他に、
しゃ血(昔の治療方で悪い血を体内から出す治療法)、しゃ下、嘔吐、水浴び、お湯浴び、
サウナ、湿布、干摩擦等を使い、病人を治療する人たちがいました。
1939年にハイルプラクティカー法ができ、医者でないのに患者さんを診断し治療するには
許可がいる、とし、また、この許可を持った人をハイルプラクティカーとすることが
定められました。
現在でもこの法律は生きています。 ハイルプラクティカーの許可をもらうのには
年齢が25歳以上であること、前科がないこと等の前提条件を満たし、
また保健所で実施される試験に合格しないとなりません。
試験の内容は解剖学、病理学、法定伝染病に関する法律について等で、
合格率は30%とも10%ともいわれ、ドイツでも難しい試験のうちに数えられています。
現在のハイルプラクティカーの活動内容は昔の自然療法の伝統を引き継いでおり、
人間に備わっている自然の治癒力を促進して健康を維持する、または治療するのが治療方法の
基本となっています。 平たく言えば「体にやさしい療法」「癒しの療法」ともいえるでしょうか。
具体的な治療内容はさまざまで、今や世界各国からのあらゆる自然療法が見受けられ、
診断方法でも、暗視野顕微鏡で血液を診て体の健康状態を診断する暗視野診断、
目の虹彩を見ることにより診断するイリス診断方等、また治療方法としては、
ドイツの医者であり、科学者であったザミュエル ハーネマンが開発したホメオパティー
(似たものは似たものによって治療されるという原理)、
水やお湯を使って治療するクナイプ療法、アメリカで開発され、筋反射テストを使って精神的、
また身体的ストレスや障害を取り除くキネシオロジー、中国の針灸、日本の指圧、
インドのアユベダ、その他、吸血ヒルによる治療や薬草を処方するフィトテラピーなど、
数え上げるときりがありません。
難点といえば、健康保険のカバーが、一部か全部きかないことでしょうか。
プライベートの保険でしたら、全体か一部、カバーしてくれますし、
指定保険でも、一部出してくれるところもありますので、ご自分で入られている保険会社に
ご確認ください。
また、ハイルプラクティカーは医者ではありませんので抗生物質のような
処方箋が必要な薬は使えない、処方出来ない、
おたふく風邪や水疱瘡のような法定伝染病の治療はしてはならない等、
法律的な規制があります。
それでも「医者に何度もかかったが直らない」、
「医者に行ったが何でもないといわれた、でも腰が痛い、頭が痛い」、
「薬は副作用が強いので出来れば自然に治したい」、という人たちが、
自然療法を頼ってハイルプラクティカーのドアを叩くことは珍しくありません。
その結果、症状が軽くなった、治ったという経験談もよく聞きます。
医者が現代医学を基礎に治療するのに対し、ハイルプラクティカーは自然療法によって、
本来人間に備わっている自然の治癒力をサポートし体のバランスを整えようとします。
とはいえ、 治療にあたっての根本的な考え方が違っても、医者とハイルプラクティカーは
対立するものではありません。
両者とも病気の人を治したいという目的は一つであり、現代医学と自然療法が補いあって、
皆様の健康のためにお役に立てるのが理想的な形であると思っております。
健康は一生の財産です。
自分の健康管理ができるのは自分だけです。
また、自分の体と一生付き合っていくは自分だけです。
日常の忙しさに紛れて、自分の体のことは後回しにしたりせず、
日々健康にすごしていただければ何よりです。